「笑の大学」 見てきました。(以下ネタバレ)

NHKで放送されていた舞台版を見てしまっている以上どうしてもその舞台版と比較してしまうのですけど、それにしてもこれ映画にする必要ないと思うんだけどなあ。登場人物はほぼ2人だけの密室劇を映画にする必要が。
笑い所はほぼ「喜劇に理解を示さない堅物だった検閲官(役所広司)が笑いに目覚めていく過程」だけなのだけど、だからこそもうちょっとその「目覚め」の過程を小出しにしてほしかった。「警官役をしている自分を想像する」描写がくど過ぎた為にその後の「ズラまで被って台詞を合わせるシーン」が生きなかったのが勿体ない(舞台版では最大を笑い所だった)。そもそも全体的にテンポ悪いよこれ。台詞のやりとりが面白かった作品だけに、それに蛇足をいくつかつけてしまったという印象でした。
いや、こう書きましたけど面白かったんですよ?
あとこれだけは書いておかないと。役所広司の演技は素晴らしいものでした。