芸人が笑いを辞めるとき

TBS深夜のネタ番組ゲンセキ」にじゅんごが出るというので録画。や、ネタ番組は大体毎週録画してるんだけども、録るばっかりで見ないもんで。
じゅんごのネタはとても言葉で説明できるものではないのだけど、かつてライブ会場で数回見たネタのままであったのになぜかそんなに笑えなかったなあ。微妙に途中をカットされていたせいかもしれないけど。
ところで、この番組の司会である木梨憲武を僕はどうしても正視することができない。事実上お笑いを辞めてしまった人、「元・芸人」を見るのがなんだか痛々しくてしかたがないのだ。
お笑いを辞めた芸人なんて木梨憲武のほかにもいくらでもいるのだろうけど、木梨のその「辞めっぷり」がどうしてこんなに痛く目に映るのか。考えてみてやっとわかった。
声と顔の向きだ。
現在の木梨の発する声の通らなさと言ったらすごい。テレビに出てる人とは思えないボソボソぶりなもんで話し相手とのバランスが取れていない。そして顔はほぼ下向き。常に被っている帽子のせいもあって顔が画面の方をはっきり向くことがほとんどない。だからかどうかわからないがカメラの位置が下な事が多くないか。下から木梨の顔を見上げるアングルが。
片岡鶴太郎という例外を除き、ほぼ全ての芸人は笑いを辞めるとき特に宣言をしない。しないからこそその人の立場は大して変わる事がなく、その仕事ぶりとにギャップが生じるのだろう。