理系の心 母心
昨日アニさん(id:kowagari)が出した問題についてもうちょっと考察してみる。
とりあえず準備。
A,Bが数または数式であるとき、
○A+BとB+Aは同一の式とみなす。
○A×BとB×Aは同一の式とみなす。
○A×BとA÷Bが一致するとき、即ちBが1または1に等しい数式であるとき、これらを同一の式とみなす。
さらに演算記号に関する準備。
A^Bは「AのB乗」を表す。これは掛け算・割り算よりも演算の順序を優先される。
(例 : 3×2^2=12 )
A^B^Cと表記した場合、これはA^(B^C)を意味する。
(例 : 2^1^3=2 )
「1199の四つの数字で10を作る」ことを考える際、もっとも単純な方法として「1と9を足し、あとはなんとかする」が思いつく。
まずこの「なんとかする」について考えてみることにする。
つまり、余った1と9に対し「意味のない演算」=「数を変えることのない演算」の役目を与えればよい。
以下「意味のない演算」を列挙する。
Aを変えない演算
○A+0
○A×1
○A^1
○A^n (A=1のときのみ。 nは任意の数)
これらをベースとなる「1+9」に施すことを考える。まずは余った1を利用する。
1×1+9
1+9×1
(1+9)×1
1^1+9
1+9^1
(1+9)^1
これらの式に含まれる「1」を9乗することで求める式が得られる。
【解】
- 1^9×1+9
- (1×1)^9+9
- 1^9+9×1
- 1+9×1^9
- (1^9+9)×1
- (1^9)^1+9
- 1^1^9+9
- 1^9+9^1
- 1+9^1^9
- (1^9+9)^1
- (1+9)^1^9
次に「1^n+9」形を考える。nは任意の数値でよいので、残った1と9を用いて得られるあらゆる数式を当てはめることができる。
【解】
- 1^(1+9)+9
- 1^(1−9)+9
- 1^(9−1)+9
- 1^(1×9)+9
- 1^(1÷9)+9
- 1^(9÷1)+9
- 1^9^1+9
最後に「A+9」式を考える。Aは3つの数「119」を用いた数式であり、1に等しい。
このうち上に挙げたものと重複するものを除くと、以下が残る。
【解】
- 9^(1−1)+9
これと、べき乗を用いない「(1÷9+1)×1」をあわせて、以上20通りが考えられる(他にもあるかも)。