ポツネン感想。

ネタバレにつき畳みます。
つまり優先順位の問題なんです。
たとえば初めて見た単独公演「鯨」では、演じられた8本のコントがそれぞれバラバラの形式を持ちながら、その全てが間違いなくちゃんと笑えるものであったのです。僕はそこで彼らを「新しい笑いを見せてくれるコンビ」と認識し、以降全ての単独公演に足を運ぶようになったんです。
僕がコントライブに求めるのは何より笑えるかどうかであって、表現が新しいかどうか、斬新かどうかは二の次だったりします。まずは笑えること。
ラーメンズ小林賢太郎のソロ公演「ポツネン」、僕にとっては決して笑えるものではありませんでした。
いや、「笑えなかったライブ」なら今までに何度も見たことがあります。それはラーメンズも例外ではありませんでしたが、少なくともそれらは「演者が観客を笑わそうとしたが失敗した」と取れるものだったんです。だからこそ、今回は失敗でも次こそはと思えたわけで。
「ポツネン」で演じられたネタのいくつかのオチ部分と、ほかの数本のネタの全体は明らかに笑いを誘うものではありませんでした。笑いよりも驚愕を求めるものでした。笑いよりも驚かせることを優先したネタ作り・ネタ選びが行われていた事を強く感じました。
楽しみにしていた公演だけに、残念です。