ヤホーよりゴーグル派です

いろんな番組で見るナイツの漫才があまりに面白いもんだからいろいろ録画して焼いて残してるのだけど、そういえば昨年のM-1敗者復活戦にも出てたなあ、あれ面白かったよなあ決勝行ってもよかったと思ったよなあと思い出して焼いてたDVDを見直して見たら、今とテンポが全然違ってて驚いた。今のナイツがダラダラ漫才やったらこうなるかなという感じ。
今はいわゆるショートネタブーム仕様の濃縮バージョンにしているのかなとも思うのだけど、いやいや4分ネタでも1分のときと変わらぬテンポでやってるぜ彼ら。つまりこの一年でぐっと面白くなってるということだ。
彼らの漫才が単なる言葉遊びに過ぎないという批判がある。その通りだとは思う。初めて見たときに、ああこれは体温の低い爆笑問題だなと思ったことを思い出した。爆笑太田のボケはどうだこれ面白いだろうという「どうだボケ」であるのだけど、というより大概の芸人はどうだボケをするものなのだけど、ナイツ塙のそれは淡々と流れる、聞き逃しても構いませんよと言われているような温度の低いボケだ。しかも最近はテンポが早いためツッコミと台詞がカブりかけてしまうくらいボケを置きにいってない。だから聞いてるこっちは前のめりになる。あやうく聞き逃してしまいそうになる塙のボケを拾いたいから。そりゃ勝ちだよなあ。今年はもうホープ大賞とNHK演芸新人大賞を取ってるんでしたっけ。
ところで「漫才は会話劇である」という定義からナイツのそれは外れている。最初の挨拶からずっと塙は相方の意見をまったく聞いていないからだ。でもいいじゃん面白ければ。