バナナマンとオークラについて(微ネタバレ)

この前の単独についてというよりも、バナナマンというコンビについて書いてみます。
僕はお笑いの人は皆等しく好きなのですけど、その中でも「コント書き」は特別尊敬する存在と言うか、演者よりも脚本家としてのウェイトが高い人の方により興味を持つんですね。その意味で小林賢太郎には多くの金を貢いでいる訳ですけども。
バナナマンのコントを書いているのは主に設楽さんと放送作家のオークラ氏なんですが、僕はこの2人が関わっている作品が大好きなんです。「君の席」も「東京ヌード」も「宇田川フリーコースターズ」も「チョコレートハンター」も「genico」も「光が丘サーカス」も本当に大好きなんです。特に好きなのがそれぞれの思惑を交錯させながら事態が悪い方向へ進んでいく、という展開が僕のツボなんですよ。今回の単独でも最後の一人二役ずつのコントがそうでしたね。
(残念ながらコントライブでは一つ一つのネタについてそれぞれ誰が脚本を書いたかを教えてはもらえないので推測するしかないのですが、似たタイプのコントがあることから推測するに、上に挙げた多人数コントを書いているのは設楽さんかオークラのどちらかじゃないか、多分オークラさんの方じゃないか。と思ってるんです。この推測が正しければ僕はオークラファンと言う事になるんですが。)
そういうわけで僕の考えでは、バナナマンとは「オークラ氏が書いた脚本を高い演技能力で演じ上げるコンビ」という印象なのですよ。だからこそ世間ではまだ「子供の頃の貴乃花のモノマネをする人」ぐらいにしか認識されていないんだろうなあと思うと悲しくて。
で、今回の単独の話に戻りますけども、そういった「ザ・オークラワールド」なネタが今回は少なく、日村さんの自虐ネタが多かったのが残念でした。脚本で笑わせるのがバナナマンだと思っていたので。まあ前回と前々回の公演があまりにも面白かったのでそれと比較しての評価ではあるのですが。