マイファーストラーメンズ。

また1人ラーメンズデビューをした方がいらっしゃいます(http://d.hatena.ne.jp/TheMan/20040827)。「何故か三人組だと思っていました」と言うほどの方ですので微笑ましいことこの上ありません。
そういえば僕のラーメンズとの出会いはオンバトだったんですが、その後にビデオ屋で「FLAT」を借りて見てハマって、すぐに「鯨」を見に行ったのが初の生ラーメンズ、というより初めてのお笑いライブでした。それ以降はラーメンズの全公演を見てるわけですけど、考えてみたら僕がお笑いライブに足を運ぶようになったのはこのラーメンズがきっかけだったのです。
そんなわけで、ラーメンズからお笑いを見るようになった人間である僕にとっての「お金を払ってもいいコント」というのは「今までに見たことのないコント」である、という考えになっていたわけです。これは他の芸人のライブにも行くようになった現在でも基本的には変わらず、同時に「オチが読めてしまうコント」は今でも好きにはなれないのです。
雀では「count」、ATOMでは「新噺」、CLASSICでは「マジックマニアとガンプラマニア(仮)」等、ラーメンズは一公演に一つはエポックメイキングなコントを見せてくれるコンビである、という認識が僕にはありまして。苦労してチケットを取りライブ会場に向かうのは、笑いたいというのの他に驚きたい、あるいは騙されたいという気持ちがあってのことだったりします。
以前にも「結局ラーメンズファンという生き物は日々小林賢太郎との戦いを強いられるもんなんです」と書きましたけど、これは「小林賢太郎が用意してくるトリックを見破れるか」「自分の記憶のストックにないタイプの笑いを見せられるか」という戦いを意味していています。で、戦いではあるんですがこれがちっとも勝ちたいとは思ってないんですね。不思議な事に。戦った上で負けたいというか。自分を負かして欲しいというか。あくまで個人的な意見なので「ラーメンズファンという生き物」全員が思ってるような書き方は間違いでしたが。
そう。例えば他の芸人の単独公演を見に行くときには「去年の公演みたいな面白いのが見たいな」と思っているのに対し、ラーメンズの本公演を見に行くときには「前回公演とは違う、いや他のどの芸人のどのネタとも違うものが見たい」と期待している自分がいるのです。毎公演ごとに一つ笑いのジャンルを増やして欲しいと思う。それがラーメンズというコンビを想う最も大きい気持ちなんです。僕は。