ONE OUTS読破日記(14〜15巻)

ONE OUTS 14 (ヤングジャンプコミックス)

ONE OUTS 14 (ヤングジャンプコミックス)

ONE OUTS 15 (ヤングジャンプコミックス)

ONE OUTS 15 (ヤングジャンプコミックス)

彩川とのワンナウツ契約による勝負はレート200倍の試合(アウト一つで10億!)に完全試合という大勝利でひとまず終焉。そしてここからは予想もし得なかった球団経営物語に。いやあ風呂敷は広がり続けるなあ。
そして主役の座、あるいは読者の感情移入の対象は渡久地からリカオンズ全体にシフトする。アウトの数よりチームの勝敗を中心に描かれるようになり、読者の関心は渡久地の収入より首位とのゲーム差に移る。しかし試合で勝利することは渡久地の入団当初から一貫して続いてたマクロな目的であったわけだ。
さてそうなると渡久地一人の力だけでは勝てなくなる、というより勝つための説得力に欠けてくるわけだけど、これをLチケットの導入によりリカオンズの選手を全員「渡久地化」する事で解決したわけだ。ペナントレースを描く以上はペナントとして優勝争いをドラマにすることは最初から想定していたのだろうけど、ここまでの「説得力のリレー」までもが考えられていたとしたら、これは凄いことなんじゃないだろうか。