L字と超完全イーシャンテンとスジ対子と六分儀ゲンドウブログと
いわゆる「完全イーシャンテン」というのは、面子+面子+両面ターツ+雀頭+L字、のことである(と認識しているんだけど合ってるかしら)。
完全イーシャンテン:
ここで「L字」とは両面ターツのどちらかの牌をもう一枚持った三枚形のこと。上の例でのがこれにあたる。
ここから派生して、面子+両面ターツ+雀頭+L字+L字、を完全リャンシャンテンと呼ぶ(僕が)。
完全リャンシャンテン:
この完全イーシャンテンという言葉を生み出したのが誰だか知らないけど、広めたのはオバカミーコだろう。つまり片山まさゆきの功績だ。
- 作者: 片山まさゆき
- 出版社/メーカー: 竹書房
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超完全イーシャンテン:
(面子+大ゲタ+両面ターツ)
ここで大ゲタとは、六連形のうち第二・第五ランクを持つ牌をもう一枚ずつもつ八枚形である。上の例ではがこれにあたる。
大ゲタは同一スジの対子を二組含む。テンパイ時はこのどちらかを雀頭とするわけだ。
上の例では、ツモかツモ、さらにツモでもソーズ待ちになり、先にソーズが完成すればピンズの両面を選べるテンパイになる、非常に強い形である。確かに「超完全」の名に相応しい。
この大ゲタという形、初めて認識したのはマンセンゴ氏のコラムスジ対子に有機性をもたらす牌組でである。スジで持った対子が繋がった六枚形はとのくっつきテンパイを生み、イーシャンテン時に両方にくっついてる()ならこの大ゲタを生む。
なにも大ゲタのように外側にくっつかなくてもいい。片方が内側である形、たとえばもいい形だ。とツモで「2面子+雀頭」を作る。
という認識を持ったまま、先日六分儀のブログを読んでいた。このブログの存在を知ったのは最近。おもしろい。
その中の何切る記事を読んでいて、見た事がある形があった。
あのスジ対子理論の形である。あの大ゲタである。あの超完全イーシャンテンである。知ってる。俺知ってる。
これは両面ターツをもうひとつ増やす打で決まりだ。それが正解であることは知ってる。俺知ってるのだ。
解答を見ようとしたその刹那。気付いた。
これ打じゃないのか。雀頭を確定させた方がいいんじゃないか。
打 :
打 :
雀頭を固定させることによるデメリットは、もちろん14sツモでテンパイ逃すことだ。
ではメリットは。
メリット1:
ツモでテンパイする。他に雀頭があれば、大ゲタは二順子と二個の孤立牌とも見れる。つまりへのくっつきテンパイだ。
メリット2:
ツモ・でのテンパイが三面待ちになる。大ゲタを「++」または「++」と見れば当然のことなのだけど、気付かなかった。
打では、を引いてテンパイか、あるいはテンパイして待ちになるかだ。どうしてもが必要になるので、単純計算で五割はタンヤオが成立しないと言える。
こう考えれば打が優ると言えるだろう。超完全イーシャンテンという知識が邪魔して選択を誤るところだった。あぶないあぶない。
と安心して答えを見たら、ゲンドウは打を正解としていた。
打 :
打 :
ツモ・でテンパイせず、ツモで三面待ちにならなくなるが、代わりにのくっつきでテンパイが取れる、というのだ。
その差は微妙だけど、確かに言われてみればそうだ。河にピンズが多かったらこちらを選択するべきだろう。
オチなし。