アニメが好きな人はどこにいるんだろう

子供の頃、夏休みか正月に親戚みんなが母の実家に集まって、みんなでテレビを見ていたとき。確かパーマンが放送されていたと思う。
まだ小学校にも上がっていない小さい従兄弟たちがテーマソングが流れる画面を見て「パーマンだ!」と声を上げる。で、それが終わっていったんCMに入ると「あーパーマン終わっちゃった。」と残念そうな顔。もちろんCMが明けたら本編が始まり、それを見て「あ、またパーマン始まった」と。
ああ彼らにとっては「パーマン」という番組は、ただパーマンの顔が画面に出るというだけの存在なのだなあと思ったものでした。知っているキャラが出て動くというだけのもの。おそらくストーリーもまだ理解できていないだろう。
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先日新宿で「サマーウォーズ」を見た。(http://s-wars.jp/index.html
映画を見た後はその作品の評価をネットで調べるのが自分の中での恒例なのだけど、これあんまり評価高くないのね。そりゃ確かに見た後に何も残らない話ではあるけど、伏線がシュっと回収されるストーリーはよく出来ていると思う。軽い話だと認識した上で見るといいんじゃないかしら。
ところでこの作品のヒロインは確かにあんまり可愛く描かれていないし、高校生でかつ主人公から見て年上という点がアニメファンからすれば「育ちすぎ」なのかもしれないけれど、だからってそれだけでこの作品を低く評価してる人が多いのは何なんだろう。「ヒロインが一人だけなんて少なすぎる」だの「カズマが女だったら良かったのに」だの。アニメってのは彼らにとっては美少女キャラが出て動くだけのものなんだろうか。新作を見に行くってのは新しい美少女に会いに行くってだけのことなのか。
その昔、唐沢俊一氏はある対談で「日本にアニメファンなんていない。アニメキャラのファンがいるだけだ。*1」と言っていたのだけど、確かにそうだな、と。

*1:意訳