無番和に対する安全牌
(参考:http://hp15.0zero.jp/diary/see_diary.php?dir=217&num=1&uid=chunma&hiduke=0&now=5)
無番和は「他に役が成立しない役」である。出上がりしか出来ず、その際待ちは両面かシャンポン待ちである。
また数牌を鳴く事が必要条件となるが、このフーロを参考にすることで必ず通る牌が推測できる。
以下「その手が無番和だと仮定した上で」の安全牌の決定手順を記す。
- 一面子に対する安全牌
1:基本チー(ランクが123・456・789のいずれかである順子を作るチー)に対し、同じ色の19牌は通る。
(例:チー に対し、は通る)
∵両面待ちで上がる場合、同色の基本順子を2組持つことになり、一般高・連六・老少副のいずれかが成立してしまう。
シャンポンで上がる場合、幺九刻が成立してしまう。
2:非基本チーに対し、その順子の最も外側の牌は通る(外側 19>28>37>46>5 内側)。
(例:チー に対し、は通る)
∵両面待ちで上がる場合一般高が、シャンポン待ちで上がる場合四帰一が成立してしまう。
3:123チーに対し、全ての色の1は通る。789チーに対し、全ての色の9は通る。
(例:チー チー に対し、は通る)
∵両面待ちで上がる場合一般高または喜相逢が、シャンポン待ちで上がる場合幺九刻が成立してしまう。
4:2または3ポンに対し同色の1は通る。7または8ポンに対し同色の9は通る。
(例:ポン ポン に対し、は通る)
∵両面待ちで上がる場合四帰一が、シャンポン待ちで上がる場合幺九刻が成立してしまう。
- 二面子に対する安全牌
5:ランク差2の異色2順子に対し、ランクを共有する2牌は通る。
(例:チー チー に対し、は通る)
∵両面待ちで上がる場合一般高または喜相逢が、シャンポン待ちで上がる場合四帰一が成立してしまう。
6:ランク差1の異色2順子に対し、どちらもランクが456でないならば、外側の順子の真ん中の牌は通る。
(例:チー チー に対し、は通る)
∵両面待ちで上がる場合喜相逢が、シャンポン待ちで上がる場合四帰一が成立してしまう。
7:非基本チーに対し、その順子の最も外側の牌と同ランクである異色刻子がポンされている場合、その刻子と同ランクである第三色の牌は通る。
(例:チー ポン に対し、は通る)
∵両面待ちで上がる場合喜相逢が、シャンポン待ちで上がる場合双同刻が成立してしまう。
8:2378のいずれかのランクを持つポンと、それより内側で、ランク差1または2である異色のポンに対し、内側のポンと同色・外側のポンと同ランクである牌は通る。
(例:ポン ポン に対し、は通る)
∵両面待ちで上がる場合四帰一が、シャンポン待ちで上がる場合双同刻が成立してしまう。
- 以下”当たり前な”安全牌(証明略)
9:字牌は通る。
10:ポンされた牌は通る。
11:同色のフーロが2組あるとき、その色の牌は全て通る。
例:
チー チー チー
これが無番和狙いの仕掛けであると仮定すれば、
1より、
2より、
3より、
5より、
9より、字牌全て
が通ることが分かる。
もちろんこれらの議論は相手の手が無番和であると”勝手読み”した上で成立するものである。
より実践的な推測は以下のように行うべきだろう。
例:
チー チー ポン
断幺でも平和でもない仕掛け。
これが出上がりできるテンパイだとすれば、以下の手役が考えられる。(1):無番和
(2):五門斉
(3):三色三歩高+無字+待ち役
(4):ポンカス待ち(和絶張+四帰一)+無字+待ち役まず(1)の場合についての安全牌を考える。
1より、
2より、
3より、
4より、
5より、
9より、字牌全て
10より、よっての15種が安全牌である。
ここから(2)〜(4)の場合についての危険牌を除く。(2)の場合、字牌全て
(3)の場合、坎張か単釣将待ちが考えられる。前者なら7s。
(4)の場合、これらを除くとの7種が残る。
三色三歩高出来上がりのタンキ待ちを除けば、これらの牌で振り込むことはない。