キン肉マン読破日記(7巻)

hirotashi2005-06-08

超人オリンピック決勝の対ウォーズマン戦と7人の悪魔超人編。
さてこのあたりから「正義超人(アイドル超人)」とそれ以外の敵役というわかりやすい勧善懲悪モノになっていくわけですけど、僕はこの「正義と悪魔」という分類こそがキン肉マンのその後の展開を方向付けるものであったと思うのです。
普通マンガの「キャラクター」といえば、喋り方・性格・嗜好・能力・見た目・持ち技などの総合を言うんでしょうが、この作品においては性格や嗜好などは「正義」「悪魔」「キン肉マン」の3通りしかないんですよね。悪魔超人はみな勝ち気、正義超人は皆誇り高い。とか。喋り方も笑い声を除けばみなこの分類ができてしまいますし。
というわけで、幾多の「超人」が競うというのがオリンピックであり、その中でもキャラ付けはひとキャラずつなんとかやってきた方だったんでしょうが、この悪魔超人の出現により簡単に「正義と悪魔」という二元論化されていったと思うんですよ。そしてこの後はただひたすらに新しい敵キャラを出してはバトルバトル、と。
それは他のジャンプバトルマンガにおいても同じ事が言えるだろうと思うかもしれませんが、例えばドラゴンボールではピッコロ・フリーザと勝ち気キャラが来たあと、イノセントな魔神ブウを出したりしたわけですから、やりようはあったと思うんですよね。あとミスターサタンという「バトルとは関係ないコメディリリーフ」もいたわけですし。