妖しき妖精麻雀の世界へようこそ

変則的なルールで打つ麻雀のことをフェアリー麻雀と呼ぶ。このフェアリーとは妖精のことで、他にもフェアリー将棋やフェアリーオセロなど、とにかく変則的なルールは全てフェアリーと呼ぶらしい。
これは、チェスにおいて本来存在しないフェアリー駒を追加して遊んだことが語源らしい。なるほど。
というわけで、フェアリー麻雀界においてもその伝統に倣い、妖精牌なるものを導入してみよう。

ルール:

  • 競技前に、白のうち一枚を何か印のついた牌と入れ替える。いわゆる白ポッチ白ポッチでもいいし、なければ花牌でもいい。これを妖精牌と呼ぶ。
  • 手牌にある妖精牌は、フーロを含めた手牌の他の牌に化けることができる

例:一索二索三索二筒三筒四筒七萬七萬九萬發發發白ポッチ ツモ八萬
妖精牌を七萬に化かせばツモ上がりが成立する。

  • 妖精牌を含めた鳴きも可能。

例:一萬二萬四萬五萬六萬七萬二筒三筒四筒五筒八索東白ポッチ
ここに対面が東を切った。妖精牌を東に化かせればポンが可能。
このとき東東横白ポッチとさらすこと。

例:二萬三萬四萬五索六索七索二筒二筒四筒六筒八筒九筒白ポッチ
ここに上家が四萬を切った。妖精牌を三萬に化かすことで二萬白ポッチのチーが可能。

  • ただし妖精牌は上がり牌には化けられない。テンパイ時に妖精牌をツモっても白が待ちでない限りは上がれない。また手牌にある妖精牌を上がり牌と同一の牌に化かすことはできない。

例:二萬三萬四萬四萬五萬六萬一筒二筒三筒六索六索七索八索 ツモ白ポッチ
妖精牌は上がり牌には化かせられず、これはツモ上がりにはならない。

例:二萬三萬四萬四萬五萬六萬一筒二筒三筒六索七索八索白ポッチ ツモ二筒
妖精牌を二筒に化かせば二筒タンキ待ちとなるが、上がり牌と同一の牌には化かせられないため、これはツモ上がりとは認められない。

例:二萬三萬四萬四萬五萬六萬一筒二筒三筒六索七索八索白ポッチ ツモ五索
妖精牌を八索に化かすことで上がりとなる。

  • 河に捨てられた妖精牌は通常の白として扱われる。
  • 以下、妖精牌を用いた多面待ちの例を挙げる。

例:一萬二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬九萬東東南白ポッチ
東南待ち。

例:二萬二萬五萬五萬一索一索八索八索九索九索西北白ポッチ
西北待ち。

例:一萬一萬一筒一筒一索一索白ポッチ ポン九萬横九萬九萬 ポン九筒九筒九筒横
一萬一筒一索待ち

例:一萬二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬二筒三筒四筒五筒白ポッチ
三萬六萬九萬二筒五筒待ち。

例:三筒四筒五筒六筒七筒七筒七筒三索四索五索六索七索白ポッチ
二筒三筒五筒六筒八筒二索五索八索待ち。

例:三筒四筒五筒五筒六筒七筒三索四索五索五索六索七索白ポッチ
二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒二索三索四索五索六索七索八索待ち。

例:三索三索四索四索五索五索三筒三筒四筒四筒五筒五筒白ポッチ
二索三索四索五索六索二筒三筒四筒五筒六筒白待ち。

例:一萬一萬一萬二萬三萬四萬五萬六萬七萬七萬八萬九萬白ポッチ
マンズ全ての待ち。