目指すべき16点役の四択について

まずは定義から。

2歩上がりの一色三歩高を構成する牌の組み合わせは全部で9種類あるが、色の違いを問わなければ実質3種類である。
それぞれをランクの小さい順に「2歩一型」「2歩二型」「2歩三型」と、あるいは単に「一型」「二型」「三型」と呼ぶ。

一型:一萬二萬三萬 三萬四萬五萬 五萬六萬七萬 123 345 567
二型:二筒三筒四筒 四筒五筒六筒 六筒七筒八筒 234 456 678
三型:三索四索五索 五索六索七索 七索八索九索 345 567 789

n型を構成する9枚の牌の最小ランクはnである。




さて、いま手が以下のようになっているとする(伏せている牌はピンズではない)。

二筒三筒四筒五筒五筒七筒八筒裏裏裏裏裏裏

ここで上家が六筒を切ったとする。一色三歩高や清竜を狙って鳴こうと思うのだが、さてどう鳴くべきであろうか。
言い換えるなら、ここから3種類の一色三歩高と清竜、合わせて4種の16点役のうちどれを狙うのが正しいのであろうか。



上の手にある7枚のピンズは、3種の一色三歩高と清竜を構成する9枚には等しく3枚ずつ足りない。

二筒三筒四筒五筒五筒七筒八筒一筒三筒六筒八筒 = 一型
二筒三筒四筒五筒五筒七筒八筒四筒六筒六筒五筒 = 二型
二筒三筒四筒五筒五筒七筒八筒六筒七筒九筒二筒 = 三型
二筒三筒四筒五筒五筒七筒八筒一筒六筒九筒五筒 = 清竜

ここで、7種あるピンズ順子のそれぞれに対し、それらが構成する4種の16点役を考える。

一型二型三型清竜
一筒二筒三筒
二筒三筒四筒
三筒四筒五筒
四筒五筒六筒
五筒六筒七筒
六筒七筒八筒
七筒八筒九筒
この表を注意して見ると、234と678の面子を必要とするのは二型だけであり、それ以外の面子はちょうど2種ずつの16点役の構成に必要とされる事が分かる。
上の例では、456で鳴いても二型と清竜を、567でも一型と三型を狙えるが、678で鳴くとニ型に確定されてしまう。これより678でのチーは他よりも劣ると言えよう。
次に456チーと567チーの優劣について考える。チーした後の形と16点役に必要な残り牌を比較すると、

・ 二筒三筒五筒七筒八筒裏裏裏裏裏 チー六筒横四筒五筒
 二型に必要な牌:四筒六筒
 清竜に必要な牌:一筒九筒
・ 二筒三筒四筒五筒八筒裏裏裏裏裏 チー六筒横五筒七筒
 一型に必要な牌:一筒三筒
 三型に必要な牌:七筒九筒

ここでよく見ると、三型に必要な牌は上家から出てもチーできない事に気付く。チーして作れるのは一型だけである。
以上のことからここでは456でチーするのが正解と言える。

新セオリー:
・16点役で迷ったときには234や678以外で鳴くといい。