どうして誰も「それはルールが悪い」って言わないんだろう

【秋田】試合成立狙い「故意の三振」 高校野球秋田大会

 秋田市こまちスタジアムで22日あった第88回全国高校野球選手権秋田大会準決勝の本荘―秋田戦で、本荘に故意に三振するなどフェアプレーに反する行為があったとして、県高野連は本荘に対し23日の決勝開始までに始末書を求めることにした。
 問題の行為は7回表、雨が降り続く中であった。高校野球では、7回が終了すれば雨天でコールドが成立し、そこまでの得点の多いチームが勝者になる場面だった。
 県高野連によると、12―1でリードしていた本荘の尾留川徹監督が、1死二塁の攻撃で、打者を呼んで空振りを指示した。打者は三振し、走者も無気力走塁でわざとアウトになった、としている。試合はそのまま7回裏で本荘が12―1のコールド勝ち。
 これらの行為を審議するため、高野連は緊急常任理事会を開催。「雨天で試合が中止されることを恐れた故意の行為」「最後まで全力を尽くすべき理念に反する」「相手チームに失礼」などと判断。斉藤尚史部長を呼び、これらの審議結果を伝えた。始末書の提出は、校長、部長、監督の連名で求める。
 試合後のインタビューに、尾留川監督は「選手に、空振りしてこいと指示した。マナー的にはどうかと思ったが、早く終わらせて試合を成立させたかった」と答えた。
 秋田の佐藤幸彦監督は「最後まで一生懸命やろうとしていたのに、負けた以上の屈辱だ。悔しい」と話した。

昨年のパリーグであった西武とソフトバンクの「負ければプレーオフ進出決定事件」のように、「負け得」になることが野球にはまだあったというお話。この場合は負け得というより「アウト得」というべきか。
これ、相手チームもノーゲームを狙って遅延行為をしていたと言うし(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060722-00000112-yom-spo)、実際「勝つための最大限の努力」がそれぞれわざとアウトになることと雨が本降りになるまで牛歩することである以上、責められるべきことではないと思うのだけど。
そもそも野球って、どうして雨くらいでそれまで取った得点がパーになるんだろうか。順延するなら前回の続きからやればいいだけだろう。次のゲームがすぐ終わることが問題なら、点差を保ったまま1回からやったっていい。
わざとアウトになることがいけないと言うが、じゃあわざとかどうか今まで1プレー毎に判断してきたというのか。結局は「自分達が見たいプレーの強要」に過ぎないだろう。
勝つ事よりも、高野連の顔色を窺う事のほうが大事なのか。