だからそうじゃなくてさ

すぐ下のエントリについての続き。
この件についてどうしても他者との考えにすれ違いがあると感じていたのだけど、それは多分こういうことだ。
僕が学生の頃、少なくとも僕には「教師は偉いものだ」という意識があったんだ。
何度でも書くけども、学校という場は教師という一個人が生徒という一個人に対して指導・命令する事で成り立っている。これに生徒が素直に従うのは、少なくとも自分よりも偉い人の命令だから、という意識があったからなんだ。
そりゃ僕だって高校生くらいにもなれば、目の前にいる教師は大学で教育課程を受けてきただけのどこにでもいる大人だって事くらいわかっていたけども、それでも「そこに存在するべき建前」だけは崩したくなかったし、崩れてはいけないものだと思っていた。そうなったら困るのは自分だからだ。
で、こうした考えを持っていたのはどうやら僕だけで、みんなとっくに「学校だってズルくらいする」「教師が聖職なんて幻想だ」と思っていたらしい。だからこそ今回の件での関心は「で履修はどうするの」ばっかりになっていたんだ。誰も「学校側と生徒の信頼関係が云々」と言い出さないのは、信頼関係なんて誰もあると思ってなかったからだ。そうか。