禍々しき鳴対麻雀の世界へようこそ

順子・刻子槓子雀頭を合わせて副牌(フーパイ)と言うらしい。面子手とは4面子+1雀頭からなる手の事だが、5つの副牌からなる手とも言い換えられるわけだ。
さて、副牌のうち面子はそれぞれチー・ポン・カンで鳴けるが、雀頭だけは鳴けないのはどうしてだろう。副牌はみな鳴けるとしてみてはどうだろうか。

鳴対麻雀(なきといまーじゃん)のルール:

  • 対子も鳴ける。上家の捨て牌に対し、それと同一牌を持つとき、「トイ」と宣言し、合わせて対子とすることができる。対面・下家からのトイは出来ない。
  • トイのフーロは以下のように、左側の牌を横向きにする。

例:中のトイ
中横中

トイを含む上がりの例:
二萬三萬四萬五萬六萬七萬五筒五筒五筒四索五索 トイ八索横八索 ロン六索

  • トイによって出来た対子を「明対(ミントイ)」と呼ぶ。これに対し従来の対子を「暗対(アントイ)」と呼ぶ。
  • トイは鳴きである。トイをするとメンゼンの権利を失い。他家の地和・ダブリー・一発の権利を失わせる。ホーテイ(最後の捨て牌)はトイできない。
  • トイによって出来た雀頭の符は従来のものと同様、役牌なら2符、それ以外は0符。
  • トイとポンが同時に発声されたら、ポンを優先する。
  • 明対があるとき、それと同じ牌を手牌から加えて刻子にする事ができる(加ポン)。これによってできた刻子は明刻として扱われる。

例:
一萬二萬三萬五萬六萬七萬三筒四筒五筒六筒八筒 トイ發横發 ツモ發
發を加ポンし、打八筒
一萬二萬三萬五萬六萬七萬三筒四筒五筒六筒 ポン發横發横發

  • 明対を使ったシャンポン待ちで上がることができる。

例:
五萬六萬六萬七萬七萬八萬二筒二筒 チー七索横六索八索 トイ七筒横七筒 ロン二筒
一筒二筒三筒七筒八筒九筒一索一索一索九索九索 トイ白横白 ロン白
二萬二萬二萬九萬九萬九萬 ポン一筒一筒一筒横 トイ東横東 トイ中横中 ツモ中

  • 明対を使った七対、国士も認める。上がり点は従来のものと同じ。

例:
一萬一萬五萬五萬七索七索八索八索西 トイ一索横一索 トイ三筒横三筒 ロン西
例:
一萬九萬一筒九筒一索九索東南西北白 トイ發横發 ツモ中

以下、鳴対麻雀でのイーシャンテンの例を。

五萬六萬二筒三筒四筒五筒六筒六索六索六索中中中 ドラ中
四萬七萬一筒四筒七筒のチーの他に、五萬六萬二筒三筒五筒六筒トイでもテンパイできる。

三萬四萬五萬一筒一筒一筒九筒九筒白中 チー八索横七索九索 ドラ一筒
役牌をトイして後付けのテンパイ。2枚見えればすぐ他家から出そうだ。

二萬二萬二萬八索九索白白白發發 ポン中中横中 ドラ西
満貫のテンパイだが、八索九索をトイすれば役満のテンパイに。

二筒二筒二筒五索五索六索六索七索八索 トイ白横白 トイ發横發
五索ポン、四索七索チーで役牌の後付けもよし、七索八索トイで七対子でもよし。