咲ルールで打ってみたよ

先日近代麻雀漫画生活のいのけん氏とセットを打った際、氏が以前に考案された咲ルールを採用してみた。咲ルールとは次のようなフェアリー(変則ルール)である。

・テンパイ時リンシャンはオールマイティー。よってそのリンシャン牌でツモ上がりできる。
・リーチ後の牌姿が変わるカンであっても、リンシャンでツモ上がり可能であれば認める。

たったこれだけの説明で理解でき、かつ現在のルールにさほど抵触せず受け入れられる、実に良く出来たフェアリーだと思う。
例えば次の手牌。

二萬三萬四萬五萬六萬七萬四筒四筒四筒六筒 ポン七萬横七萬七萬

通常では五筒六筒の2門待ちであるが、四筒のカンが出来ればリンシャンツモ上がりが可能である。つまり四筒も事実上の上がり牌であるわけだ。
また一萬四萬をツモると七萬を加カンしてのリンシャンツモ上がりが可能である。よってこれも事実上の待ち牌と言って良いが、問題なのは対面や下家からでは上がれないということだ。しかし上家からならチー→打六筒として、次巡何をツモっても七萬の加カンで上がれる。一巡の間に他家の上がりがないことが条件となるが、これも待ちとしてしまおう。つまり一萬四萬はツモと上家から切られたときのみ上がりとなるわけだ。

よく考えると、このルールには上がるための方法が多数あることが分かる。

1.通常の待ちによる通常の上がり
2.手牌の中に暗刻があり、4枚目をツモってアンカンまたは4枚目が捨てられて大ミンカンをし、リンシャンでツモ上がり

例:一萬二萬三萬七萬八萬九萬二筒二筒二筒五筒七筒南南 ツモ二筒
2pをアンカン→リンシャンツモ。

3.手牌の中にカンコまたはポンした牌の4枚目があるとき、ある特定の牌をツモることでカンをし、リンシャンでツモ上がり。

例:三萬四萬五萬六萬七萬八萬三筒四筒五筒六筒 ポン三萬横三萬三萬 ツモ六萬または九萬
3mを加カン→リンシャンツモ。

4.鳴く事で、「面子3つ+カンツ」or「面子3つ+ポン+ポンカス」の形にできる牌
(鳴いた次のツモ番でアンカン・加カンをすることでリンシャンツモ上がりとなる。そのため上がりまで一巡待つ必要がある。)

例:三筒三筒三筒三筒五筒七筒七筒七筒七筒西 チー三索横一索二索 上家から出る四筒
チーして西を切れば、次巡何をツモっても7pアンカンでリンシャンツモ上がり。
例:五萬六萬七萬一筒二筒三筒六索七索八索九索 ポン一筒一筒一筒横 上家から出る四筒
チーして打9s、次巡何をツモっても1p加カンしてリンシャンツモ上がり。

以上4通り。3.はツモから、4.は他家の打牌に対してのアクションである。


上の手の待ちをこの4種に分類するとこうなる。

1.:五筒六筒
2.:四筒
3.:一萬四萬
4.:一萬四萬(上家から)

他の例も考えてみる。

例:二萬二萬三萬三萬二筒二筒九筒白白白 ポン九筒九筒九筒横
孤立牌のポンカスを手に残すとチーテン・ポンテンが取れないのがネック。
1.:
2.:
3.:一萬二萬三萬四萬二筒
4.:

例:三筒四筒五筒六筒七筒七筒七筒白白白中中中
二筒三筒五筒六筒八筒の五種に加え、七筒白中の3種のカン→リンシャンツモを含めて八門待ち。
1.:二筒三筒五筒六筒八筒
2.:七筒白中
3.:
4.:

例:二萬三萬九筒九筒九筒六索七索 ポン二萬横二萬二萬 ポン六索六索六索横
役の見えない仕掛けだが、ツモ一萬四萬七索なら六索を、ツモ三萬五索八索なら二萬を加カンすればOK。
マンズかソーズをチーしてポンカスを残せば、次巡の上がりが確定。
1.:
2.:
3.:一萬三萬四萬五索七索八索
4.:一萬四萬五索八索(上家から)

例:二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒中中 ポン九筒九筒横九筒
実はこれ、ピンズは何をツモっても上がれる。
1.:一筒四筒七筒
2.:
3.:二筒三筒五筒六筒八筒中
4.:中

例:二筒三筒四筒五筒五筒六筒六筒六筒六索七索 ポン二筒二筒横二筒
1.:五索八索
2.:六筒
3.:四筒五筒七筒
4.:

例:一萬一萬二萬二萬二萬三萬三萬三萬四萬六萬 ポン四萬四萬四萬横
マンズは9m以外どれをツモっても上がれる。
1.:五萬六萬
2.:二萬三萬
3.:一萬七萬八萬
4.:一萬

例:三萬三萬三萬四萬五萬六萬三筒四筒五筒六筒 ポン六萬横六萬六萬
36pそのものと、36pにくっつく牌は全てツモれば上がれる。
1.:三筒六筒
2.:三萬
3.:一筒二筒四筒五筒七筒八筒
4.:

例:三筒三筒三筒三筒四筒五筒六筒五索五索五索五索南南
36pか5sにくっつく牌をツモればOK。南とあわせて十二面待ち。
1.:
2.:
3.:一筒二筒四筒五筒六筒七筒八筒三索四索六索七索南
4.: