咲ルールで打ってみたよ
先日近代麻雀漫画生活のいのけん氏とセットを打った際、氏が以前に考案された咲ルールを採用してみた。咲ルールとは次のようなフェアリー(変則ルール)である。
・テンパイ時リンシャンはオールマイティー。よってそのリンシャン牌でツモ上がりできる。
・リーチ後の牌姿が変わるカンであっても、リンシャンでツモ上がり可能であれば認める。
たったこれだけの説明で理解でき、かつ現在のルールにさほど抵触せず受け入れられる、実に良く出来たフェアリーだと思う。
例えば次の手牌。
ポン
通常ではの2門待ちであるが、のカンが出来ればリンシャンツモ上がりが可能である。つまりも事実上の上がり牌であるわけだ。
またをツモるとを加カンしてのリンシャンツモ上がりが可能である。よってこれも事実上の待ち牌と言って良いが、問題なのは対面や下家からでは上がれないということだ。しかし上家からならチー→打として、次巡何をツモってもの加カンで上がれる。一巡の間に他家の上がりがないことが条件となるが、これも待ちとしてしまおう。つまりはツモと上家から切られたときのみ上がりとなるわけだ。
よく考えると、このルールには上がるための方法が多数あることが分かる。
1.通常の待ちによる通常の上がり
2.手牌の中に暗刻があり、4枚目をツモってアンカンまたは4枚目が捨てられて大ミンカンをし、リンシャンでツモ上がり例: ツモ
2pをアンカン→リンシャンツモ。3.手牌の中にカンコまたはポンした牌の4枚目があるとき、ある特定の牌をツモることでカンをし、リンシャンでツモ上がり。
例: ポン ツモまたは
3mを加カン→リンシャンツモ。4.鳴く事で、「面子3つ+カンツ」or「面子3つ+ポン+ポンカス」の形にできる牌
(鳴いた次のツモ番でアンカン・加カンをすることでリンシャンツモ上がりとなる。そのため上がりまで一巡待つ必要がある。)例: チー 上家から出る
チーして西を切れば、次巡何をツモっても7pアンカンでリンシャンツモ上がり。
例: ポン 上家から出る
チーして打9s、次巡何をツモっても1p加カンしてリンシャンツモ上がり。
以上4通り。3.はツモから、4.は他家の打牌に対してのアクションである。
上の手の待ちをこの4種に分類するとこうなる。
1.:
2.:
3.:
4.:(上家から)
他の例も考えてみる。
例: ポン
孤立牌のポンカスを手に残すとチーテン・ポンテンが取れないのがネック。
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3.:
4.:
例:
の五種に加え、の3種のカン→リンシャンツモを含めて八門待ち。
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2.:
3.:
4.:
例: ポン ポン
役の見えない仕掛けだが、ツモならを、ツモならを加カンすればOK。
マンズかソーズをチーしてポンカスを残せば、次巡の上がりが確定。
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2.:
3.:
4.:(上家から)
例: ポン
実はこれ、ピンズは何をツモっても上がれる。
1.:
2.:
3.:
4.:
例: ポン
1.:
2.:
3.:
4.:
例: ポン
マンズは9m以外どれをツモっても上がれる。
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3.:
4.:
例: ポン
36pそのものと、36pにくっつく牌は全てツモれば上がれる。
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4.:
例:
36pか5sにくっつく牌をツモればOK。南とあわせて十二面待ち。
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3.:
4.: