選択を迫られる藤子Fファン、あるいは藤子Fファンの嬉しい悲鳴

我々の世代はみなそうだと思うのだけど、子供のころはやはり藤子不二雄のマンガで育ったもんでした。そして88年にコンビを解消されてから初めてそれぞれの作風を意識して読むようになり、ああ僕はA氏よりF氏ファンであったんだと気づいたもんでした。
特に好きだったのがSF(すこし・ふしぎ)短編集。初めて読んだのは全3巻のてんとう虫コミックス版。

次にゴールデンコミックスの異色短編集amazonに画像なし)。
そして例の中央公論社版のSF全短篇(絶版。amazonで取扱いなし)に行き着いたわけです。
なにしろ全短篇というくらいですから、これでFのSF短編はコンプしたぜ…と思っていたら、これにも収録されない作品が数本あったんですね。どういう事情かしらないけど。
それから数年たって本当の意味での短編集が小学館から全8巻で発売に。じゃあ中央公論社の全短篇との差分だけ補完すればいいか…と思っていたら、これがまたその差分が8巻それぞれに少しずつ含まれているというのだから腹立たしい(狙ってやってると思う)。じゃあ小学館PERFECT版を揃えればいいのかとも思うけど中央公論社の3巻には「中年スーパーマン左江内氏」(全14話の連載なのになぜか短編集に収録)があるから手放したくないし、だからといって中央公論社版の3巻だけ持ってても本棚の眺めがよろしくないし、両方を全部そろえるのはさすがに無駄だし…*1
こっちは藤子FのSFをただ読みたいだけなのにどうしてこんなに悩ましいのか。
で、最近さらに小学館ビックコミック系に掲載されたSF短編だけを収録した短編集を発売したそうな。何故だ。なんで画像ないんだろう。

こちらレビューされていたんで読みました。おおおボノムが。おおお夢カメラシリーズ全収録か。おおお異人アンドロ氏って遺作なのか読んだことないぞ。おおおおおお劇画オバQだぜえええ…なんて興奮してたら、レビューの文頭にリンクが。










え?

7月に藤子・F・不二雄大全集が発売に?

えええええええええええええええええええええ









SF短編どころじゃなく連載もすべて収録っすかマジっすかおいおいおいおい。ええええFとAとの合作なもんでコンビ解消後一切復刻されなかったオバケのQ太郎までもが。
調べたらこんな感じらしい(2ch情報)。

藤子・F・不二雄大全集
2009年7月24日待望の刊行開始!!全巻予約受付中!

全巻購入予約者特典 「Fnote」(エフノート)
第1期全33巻をご予約の方に、
貴重なアイデアメモや、まんが原稿の下書きなどを収録した
豪華プレミアム画集「Fnote」もれなくプレゼント!

2009年
07月発売…ドラえもん1、オバケのQ太郎1、パーマン
08月発売…ドラえもん2、キテレツ大百科1、エスパー魔美
09月発売…オバケのQ太郎2、パーマン
10月発売…ドラえもん3、キテレツ大百科2(完)、パーマン
11月発売…バケルくん、オバケのQ太郎3、エスパー魔美
12月発売…ドラえもん4、海の王子1、パーマン

2010年
01月発売…ドラえもん5、オバケのQ太郎4、パーマン
02月発売…海の王子2、エスパー魔美
03月発売…ドラえもん6、オバケのQ太郎5、パーマン
04月発売…ドラえもん7、エスパー魔美4、パーマン
05月発売…海の王子3(完)、ジャングル黒べえ
06月発売…ドラえもん8、エスパー魔美5(完)パーマン8(完)

第2期以降(2010年8月〜)も、懐かしの名作・永遠の人気キャラクターがぞくぞく登場!

発売記念特別定価(2009年12月末まで)
ドラえもん1…1,470円(税込) オバケのQ太郎1…1,260円(税込) パーマン1…1,155円(税込)

装丁…A5判・並製、各巻(約)300〜770ページ
毎月25日ごろ発売!
各巻定価…1,155〜1,890円(税込)


藤子F不二雄が生涯描いたまんがの総ページ数は約46,000ページ、
約3500話。その作品ひとつひとつを丁寧に、整理し、構成し、
新たな巻立てでお届けします。

第一期 第一回配本 2009年7月24日(金)発売!
○毎月2,3册ずつ刊行!

ドラえもん 1
約770ページ(厚さ5.2cm!) 発刊記念特別定価1,470円(税込)
2009年12月末日まで 以降定価1,890円(税込)

オバケのQ太郎 1 <少年サンデー掲載集>
約440ページ 発刊記念特別定価1,260円(税込)
2009年12月末日まで 以降定価1,575円(税込)

パーマン 1 <少年サンデー掲載集>
約360ページ 発刊記念特別定価1,155円(税込)
2009年12月末日まで 以降定価1,470円(税込)

○サイズA5判(148×210mm・・A先生の「愛知り」などと同サイズ)
なので、既存のコミックに比べ大きい!


オバQパーマンなどの単行本構成は発表誌別!
「少年サンデー」掲載分と「学年誌」でそれぞれまとめています。

オバQは「少年サンデー」での初登場第一話から
学年誌に帰ってきた「新オバケのQ太郎」の最終回まで
すべてを収録予定。(第一期では「少年サンデー」全掲載分を収録)

○「ドラえもん」約1300話の内、約100話が完全初収録!
学年誌に掲載されたドラは、当時の読者の学年が繰り上がる順番に掲載!

○全巻購入予約者特典「エフノート」もれなくプレゼント!
B5判 64ページ
貴重なアイデアメモや、まんが原稿の下書きなどを収録した
豪華プレミアム画集をプレゼント!
UTOPIAのキャラ表と思われる画像と、ドラの下書き画像が掲載
(ただしデザイン、内容は変更になる場合があると注意書きがある)
2009年10月以降のお届けになります。

全33巻揃い定価50,610円(税込)

※上記の全巻揃い定価は、2009年7月発売の3点の定価が
発刊記念特別定価(2009年12月末日まで)のものですので、
ご留意ください。

お申し込み締切/2009年12月末日まで

ええとちょっと待てよ。ドラえもんってほら、てんとう虫コミックス45巻に収録されてない分があって、それも収録しようってことになって数年前に「ドラえもんプラス」が発売されたんだよね確か。

ドラえもん プラス (1) (てんとう虫コミックス)

ドラえもん プラス (1) (てんとう虫コミックス)

じゃそれでもまだ未収録だった分もあるってことですかそうですか。えー。あとオバQってこれはつまり新オバQだけじゃなく、スタジオ・ゼロの旧オバQも含めて全部収録されるということなのか。読めるとしたら25年ぶりだよ。

そういうわけで、ファンは年内に5万円と本棚のスペースを確保する必要があるわけです。いやあもうほんとどうしよう。僕はどうしたらいいんだろう。

*1:あと文庫版でという手もある。