その配牌、安全ですか。

アルティマ常備のフリー店で打っていたとき、2カケに。他の卓の終了を待つことに。
しばらく待っていたら一人の来客。メンバーワン入りで打つことに。

んじゃさっそくとスタートボタンを押して牌を落としたら、上家のおばちゃんに怒られた。せっかくいい配牌だったのに、ということらしい。

確かにその店は半荘終了時、メンバーがやってきて牌を卓に流し、さらにサイコロボタンで卓を閉めた(配牌が配られた)状態で清算を行っている。他にもアルティマの店だとよくある光景だ。次のゲームが始まっていないのにもう東一局の配牌をもらっているわけだ。なんなら清算するよりその配牌を見ることだってできる。

で、スムースに次のゲームに入るのならその配牌は有効であるとしていいだろう。ちょっと早めに見たって構いやしない。でも数十分待っていて、その間ナンボでも牌を見ることができて、なんなら空席の配牌を見たり山を使って盲牌の練習だってできるわけだ。してないって言ったってこっちもその間トイレにも行くわけだし、だいたい今来たばかりのこの客に証明する方法なんてないだろう。

厳密な話をすれば、「来店して初めてもらう配牌」が来店より前に積まれたということもよくある。第一打で役満に振り込んだとしてもそれを許容するしかないのが麻雀ではあるのだけど、でもそれには配牌は人の意志によって積み込まれていないという条件が必要じゃないか。しかし現実には来店前に積まれた配牌にそれを求めるのは無理だろう。

ホテルにある、ビニールに包まれたコップや「消毒済み」の紙が巻かれた便座のように、それが安全であると証明してくれるものは、アルティマの配牌にはないんだろうか。

「麻雀無限会社39」で高井は、ただ初めに積まれただけの山も疑って流して欲しいと言い出した。当時はさすがにやりすぎだろうと思ったけども、自動卓にサイコロがなくなった今、その気持ちも分かる。