人は思春期が終わったことに気付けるんだろうか

安達哲ホワイトアルバム」読んだ。

ホワイトアルバム (KCフェニックス)

ホワイトアルバム (KCフェニックス)

マガジン誌上で読んだのは真面目に生きていた小学生のころ。なので高校生のくせに酒飲んだり高校生のくせに恋愛したりしている彼らを許せなかったんだ。作中で彼らが金持ちの大学生を見てなにもかも手に入れて楽しんでいると妬むのだけど、当時の小学生男子はそんな彼らを妬んでいたんだよ。
大人たちを好きになれず自分の居場所を探す若者の話、と書くとイカニモなのだけど、でもその大人たちに対する戦い方ひとつでどうにでもなるんじゃないかなあ。と大人になった今は思うのです。実際、この作品の"対象年齢"に合う時期に読み返すこともなかったのだけど、でも今読むと彼らを嫌いにはなれないことに気付く。
しかしこの作品を書いていた人が後に「お天気お姉さん」書くんだぜ。すごいよねえ。絵はこのころの方が好きです。とんでもない絵もあるけど。
ところで今回読み返して、これと「キラキラ!」の記憶がごっちゃになっていたことに気付いた。そうか同伴喫茶に行ったのはこっちか。いつのまにか戸田エミリと行ったとばっかり思ってたよ。あと雪で作ったミッキーマウスかなんかを写生するってシーンは絶対これだろうと思ってたらそんなシーン全くなくてビビった。でも「キラキラ!」でもないよね。なんだろうこの記憶。