コウモリかと思ったら鳥だった
- 作者: 浦沢直樹,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/06/23
- メディア: コミック
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- 作者: 浦沢直樹,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 講談社
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未読の方にも是非読んで頂きたいので、以下は既に少なくとも2巻まで読んだという方のみ「続きを読む」をクリックして頂きたい。
読んだ範囲で言えば、この作品の舞台と時代はコロコロと変わる。戦後の日本で起きた殺人事件をめぐるミステリーかと思ったら、今連載しているのは伊賀の里での忍者ものだ。
共通しているのはその時代の人間に「忠告」するコウモリだけである。コウモリは忠告するだけで、何も与えず、何も奪わない。
そしてコウモリは「これから起こること」を知っている。知った上で人間に「忠告」するのだが、時として人間はそれに逆らう。コウモリの姿はその人にしか見えず、声はその人にしか聞こえない。
現在のところ、これらの時代と人をつなぐ共通項は見あたらない。ユダのエピソードもあっと言う間に終わってしまってほったらかしのままだ。しかしおそらくは浦沢直樹のことだから間違いなく、これらのエピソードは繋がり、一つの壮大な話となるのであろう。2巻まででもその信頼が持てる。