岡田斗司夫氏の新たな試み

文化祭はどうしてあんなに楽しかったんだろう。

オタキングこと岡田斗司夫氏がまた何かやるらしい。今度は社員が社長に給料を払う会社を設立するそうな。詳しくはこちらに。→http://putikuri.way-nifty.com/blog/2010/03/free-3e97.html(注:追っかけて読むととても長いです)

貨幣経済の転覆」になるのか、あるいは単なる「文化祭」になるのか。現状ではまだどうなるかまったくわからない。「お金を払うとタダ働きができる」「そうなれば社長もタダ働きできるようになる」「最終的には社会がタダ働きだらけになるといい」なんて試みは聞いたことがないからだ。馬鹿らしいと思う人もいるだろう。ただ、僕自身はこの「バベルの塔」(http://putikuri.way-nifty.com/blog/2010/03/post-f55f.html)が、非常に魅力的な空間に見えたんだ。

日本における最大の「コミュニティ」とは、言うまでもなくあの巨大掲示板群だろう。巨大で自由で無料で使え、利用者も桁外れに多い。そこを発祥に大きな活動や作品が生まれたりもする。住人となって楽しくないはずがないが、しかしその分負の側面も大きい。利用者がみな人のいい大人であるとは限らないからだ。

ではその掲示板が有料だったらどうだろう。年間12万円払わないと使えないとなったらどうだろうか。冷やかしや荒らしのためだけに利用しようとする人はほとんどいなくなるだろう。楽しみ方を知らない人はすぐに去るだろう。お金を払った分だけは楽しもうとする人だけが残る、存在する意味のある空間になるだろう。そうか、そこそこ高いお金を払う、たったそれだけのことで良かったんだ。

人はみな働きたがる。物事を成し遂げたいと思う。ものをつくりたいと思う。それと、生活のために給料をもらいたいという気持ちは必ずしも相入れない。だからもう、生活のためだけに働くなんてことはやめて、楽しむために働ける空間があってもいいんだ。もちろんそれは、他に収入や財産がある、余裕のある人だけに許された楽園であるわけだけども。


遅くまで学校に残っての準備をして迎えた文化祭はどうしてあんなに楽しかったんだろう。給料ももらえないのにどうしてあんなに楽しんで働いていたんだろう。

オタク論!

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