面白いのか、面白くないのかを決められる人

IPPONグランプリ見た。

あの番組の、というかひとつの大喜利コンテストとしてのいいところは、5人で一度にひとつのお題に答えていくところ。逆に悪いところは芸人が審査するから「0点の方が面白いだろう」という、スベリキャラを生み出してしまうところ。今回の日村さんのように。
じゃあダイナマイト関西はというとこちらとまったく逆で、審査方法はまだいいとして常に1対1のトーナメントだからテンポが悪いのが残念だ。
歴史のあるダイナマイト関西は、あっという間にメジャーな大喜利大会になってしまったIPPONグランプリをどう思っているんだろう。あれほどオープンで誰でも参加できる大会がメジャーになれない理由がテンポの悪さにあるのだとしたら、じゃあ双方のいいとこ取りをしてはもらえないだろうか。具体的には、ダイナマイト関西を1対1から5人戦に変えてもらえるだけでいい。

笑いを評価するためには、何を面白いとするのか、何によって、誰によって決めるのかという基準が必要になってくる。これには絶対神を置くのか、あるいは大衆に任せるのかの二種類があるわけだけど、IPPONグランプリではその審査を別ブロックの芸人に任せながら、視聴者からの投稿の判定基準を松本人志一人に置くという変則的方法を用いている。このとき大衆は神の裁きに逆らえない。

かつて「お笑い共通一次」で視聴者の回答に点数をつけていた松本だが、そのときも、そして今も同じく必ず「悪い回答例」を出す。宗教に戒めはつきものである。