もう山なんていらない

山の牌を崩してしまう行為、いわゆる「見せ牌」が起こるのは多くの場合山の上の牌だ。下の牌はそうそう崩さない。なぜなら上の牌は高い位置にあるから。高いからちょっとした力で下に落ち、転がり、表側が見えてしまう。牌をツモるときも捨てるときも目の前の山を越えて手を伸ばさなければならない。麻雀は実に気を使うゲームだ。

じゃあもう、積まなきゃいいんじゃないだろうか。

自動配牌卓アルティマは通常の卓より山が短い(10トンの山と11トンの山が二つずつ)。この山のうち上の牌一枚がドラ表示牌としてめくられ、そこから2トン隣を開門位置とする。だからサイコロを使用しなくて済むのだ。

ならばもうちょっとアモスに頑張ってもらって、王牌14枚だけ山とは別にして卓上のどこかに出してもらえないだろうか。できればサイコロボックスの上に、対角線に沿って斜めに*1

するとどうなるか。全136枚の牌のうち、配牌が13×4で52枚、王牌が14枚。つまり純粋な山牌は70枚しかない。これを四カ所から出すわけだから、18枚と17枚を二カ所ずつ・・・ん、本来の山牌17枚とほぼ変わらないまま、二段に積まない山を出せるじゃないか。

ついでにもうちょっと無理を言って、中央に出す王牌を8トン16枚にするのはどうか。これで残り68枚は一段17枚ずつ。全ての山牌がツモられたら普段通りに残り2枚は王牌の端からツモればいい。

ただ王牌が山と別の位置にありかつサイコロボックスはその王牌で塞がっているので、開門位置が決められない。ならば親の目の前の山の右端から順にツモればいいんじゃないだろうか。今やもうとっくに「山が積まれた時点で第一ツモ牌の位置が卓に決められている時代」なのだから。

*1:サイコロボックスの幅は牌6枚分。対角線の長さはそのルート2倍だから、牌8枚分強。7トンの王牌を置くには十分だろう