「ねたあとに」連想日記 その2 顔

ねたあとに

ねたあとに

2.顔

  • サイコロ2個を振り、出た目に応じて「恋人」のプロフィールを決定する。
  • プロフィールには「名字」「名前」「年齢」「住まい」「性格」・・・など数十の項目。それぞれに大して11から66までの21種類の出目に応じた結果が決められている。項目の数だけ振り続ける。

別に勝敗を決定するような遊びではない。出来上がりを見てみんなで笑うというものだ。


プロフィールの後半は顔のパーツになり、それに応じて「恋人」の似顔絵が描かれる。恋人の顔のつくりに自分の意思が関与できないような仕組み。つまりこれは福笑いのようなものだ。あちらは目隠しをして、こちらではサイコロを用いて、どちらも「うまくできないしくみ」を完成させている。



小学校の頃にやったレクリエーションで、俳句の上の句、中の句、下の句をそれぞれカードに書いて回収し、ランダムにそれぞれ1枚ずつ選んで続けて読むというものがあった。別の人が書いた3文を組み合わせるのだから変な文が出来上がる。それを楽しむというもの。これも「うまくできない」ことを笑う遊びだ。



人は出来の悪いものをあざ笑う生き物だけど、こうしてランダムによってできた「出来の悪いもの」を笑うのは罪がなくていい。作る能力の低い人をバカにするニュアンスが、とりあえずはないからだ。



ところでこの「ランダムに変な人を作る遊び」、Wiiでもできる。自分の分身であるMiiを作るときは顔のパーツを用意されたいくつかのパーツから選択するのだけど、それをサイコロで決めてしまえばいい。



今日書店でタレント名鑑が発売になっているのを見たのだけど、あれを使っても遊びが作れそうだ。適当に有名なマンガの実写版を作るとして、タレント名鑑のページを適当にめくって指差した位置の人に配役する、とか。男性1名女性1名を同じ方法で指定して、この2人が熱愛中だと想像して、その出会いのきっかけはどんな仕事だったか決める、とか。仲人は誰かとか。こちらは「変な人を作る」のではなく「人を変に使う」遊び。