古畑任三郎FINAL視聴日記 第2夜「フェアな殺人者」

よし。よし。わかった。このさいイチローの演技には目をつぶろう。イチローは悪くないと思う。後半正視できなくて毛布かぶっちゃったけど。
それ以上に問題なのは脚本の方だよ。犯人が全力で捜査から逃げようとしていないせいで謎解きが簡単になってしまっている。証拠を次々見つけられる上に動機もたっぷり。最後のCM前の「語り」では「最初に怪しいと思ったのはなぜか」を視聴者に問うてましたが、つまり今回はそれくらいしか解きがいのある謎がなかったという事なわけで。
「嘘をつけない犯人」と言えば以前にも沢口靖子の回「笑わない女」があったわけですが、あの回ではその事実に気付くのに遅れた古畑が「はじめから『あなたが殺したんですか』と聞けばよかった」(意訳)と言うんですね。なら今回はその反省を生かしてストレートに聞きゃいいのに「犯人がフェアプレーでくるなら云々」とか言い出してそうしようとしません。謎解きが簡単すぎるあまり古畑に手を抜かれたわけです(!)。
そして話とはまったく関係のない今回のサービスシーン、古畑とイチローの野球対決!バッターボックスで構えるイチローに投げる古畑!もうその絵が欲しいだけじゃん(笑)
で、ハチミツと毒薬のロシアンルーレット、あれ本当にただやっただけなんですか。あれトリックと関係ないんですか。そんなにもフェアなんですか。