ナツゴジュウ。

http://d.hatena.ne.jp/dangerous1192/20060731/p1
この企画、参加が遅れに遅れた結果集計を締め切られてしまったわけですが、途中まで書いたのが勿体ないので上げるだけ上げておきます。そしてリンク先のものに加え「一作家一作品のみ」というルールを自分に課しました。おかげで数が全然増えないの。これ以上ダラダラやってもしょうがないのでまだ半分ですけどこれくらいでヤメにしておきます。



以下五十音順に。

青木雄二 ナニワ金融道
この話と、絵と、関西弁と言う言語が全てマッチしている作品。
青山広美 トーキョー・ゲーム
麻雀マンガとしては「バード」よりもこっちを。北斗の拳ケンシロウが肉弾戦でなく麻雀で戦ったらという話だと思ってもらえばほぼ間違いないです。不老不死薬の発明による世界の崩壊、交換用の臓器売買なんてサイバーな設定をつけながらそれでも麻雀打つというこの世界、打たない人には理解されないんだろうなあ。あるいは打つ人にも。
あだち充 虹色とうがらし
「でも、あの人ヘンな時代劇マンガ書いてたよね」とネタにされる作品としてしか扱われないのが腹立つのであえてこれを挙げました。いや、これ面白えって!スポーツモノじゃなくても!
新井英樹 ザ・ワールド・イズ・マイン
もうごめんなさい。と最初に謝っておきます。生真面目な僕がこんな反社会的・インモラルな作品を挙げるのは間違ってるんだろうし、子供に絶対読ませたくない作品なんですけども、しかしこのパワーには圧倒されてしまったんです。でも誰にも読んで欲しくない。
荒木飛呂彦 ジョジョの奇妙な冒険
ジョジョはもうジョジョというマンガの一ジャンルになってしまった気がします。誇りを持った主人公が活躍する少年漫画はこれ以外にももっとあった方がいいと思います。
岩明均 寄生獣
大学時代にラストの解釈で大激論を交わした記憶が。家に帰してもらえなかったよ。
浦沢直樹 20世紀少年
まだ全部読んでないんですけど、たとえラストがどうでも評価は変わらないと思います。
榎本俊二 ゴールデンラッキー
不条理4コママンガといえば吉田戦車くらいしか知らない人は読むといいです。衝撃を受けたマンガ。
えんどコイチ 死神くん
フレッシュジャンプに連載されたこの作品、一話読むごとにもう泣けて泣けてしかたなかった。「ついでにとんちんかん」だけじゃないんですよえんどコイチは。
あと医者の話で最後空に向かって「医者は何のためにあるんだ?」と問うシーンがブラックジャックから引いているってことに気付くのが遅れたのは読む順番が逆だったからです。
尾田栄一郎 ワンピース
まだ8巻くらいまでしか読んでないのは1巻につき3回ずつ泣いてしまうから。
小畑健大場つぐみ DEATH NOTE
マンガでこれだけの知能戦が描けるんだ。ということを証明した作品であります。
柏木ハルコ いぬ
スピリッツに連載。連載を持つにあたり編集部に「エッチなマンガを」と言われた作者が書いたこの作品。男の僕は女性の目から見た「セックスのマヌケさ」を初めて知りました。確かになんであんなかっこ悪いことするんだろう人間って。
片山まさゆき ノーマーク爆牌党
麻雀マンガの金字塔。2ちゃん麻雀板にこの作品のセリフを挙げるだけのスレが立つほどに名台詞で埋め尽くされている。4人で打つゲームでありながら、大概の麻雀マンガって主人公とそのライバルの2人だけしか描写されないんですよ。でもノー爆は違う。
桂正和 電影少女
女の子を可愛く描くことに命を費やしている作家桂正和でありますが、お話として一番よくできてるのはこれじゃないでしょうか。
ガモウひろし 臨機応変マン
ガモウと言えばみんな「ラッキーマンの人でしょ」って言いますけど、僕にとっては臨機応変マンの人なんです。
唐沢商会 ガラダマ天国
この兄弟の雑学漫画は他にもいくつかありますが。
業田良家 自虐の詩
前半はおかしくてただ笑い、それが後半では涙が止まらなくなるほど悲しい。しかしその前後では何も変わっていないのだ。同じ状況なのに、上巻と下巻を読むときで全く印象が変わってしまう。これはなんだろう。当時の業田良家はどんな魔法を使ったというんだろう。
西原理恵子 うつくしいのはら(「営業ものがたり」に収録)
西原理恵子はフィクション作家としてと、ノンフィクション作家としてとで評価を別にする必要があるんだろうけど、ここはあえて前者で。これがなかったら「毎日かあさん」か何かにしようと思っていたのだけど。
10数ページの短編。母親になった西原の、西原らしい素敵な作品であります。
坂本タクマ ぶんぶんレジデンス
全ての麻雀マンガ作家はこれを読むべきなんだ。そしてここまで突き抜けるべきなんだ。
桜玉吉 幽玄漫玉日記
「防衛」でも「御緩」でもいいんですが、一番長いこれを。
今の桜玉吉の連載を追うのは、もう彼の安否を確認する作業でしかないのかもしれない。
佐藤マコト サトラレ
こういう優しいお話、好きなんです。
島本和彦 炎の転校生
ノーツッコミで12巻まで続けるそのシステム!笑ってもいいんだということに気付くまで時間がかかったのは、当時小学生だった僕がそれまでわかりやすいギャグマンガしか読んでなかったからだと思います。
釋英勝 ハッピーピープル
人に説明するときは「グロい『世にも奇妙な物語』」と言ってますが、後期は社会派視点。いまから15年以上も前に北朝鮮拉致問題をテーマに書いたという事実だけでも読む価値があると思います。
新沢基栄 3年奇面組
「ハイスクール」のほうじゃないのは「ア・・・、ア・・・、アンドレジャイアント。」で呼吸困難になったからです。
高橋しん 最終兵器彼女
世間では萌えマンガに分類されてるんですかねこれ。
高橋ツトム 地雷震
すべりこみでランクイン。「抜けたところもあるけどカッコいい」じゃないんですよ。ただカッコいいんですよ
高橋留美子 らんま1/2
うん。めぞんじゃなくてこっち。高橋留美子はギャグの人だと思っているので。
土田世紀 編集王
マンガ好きは当然「マンガのマンガ」も好きになりやすいわけでありますが、作家でなく編集者の視点のものって他にないんじゃないでしょうか。
悪い人が出てこないマンガ。いや本当だって。マンボも明治も。
手塚治虫 火の鳥
一作家一作品ルールがなかったらいくつ入れてたかわからないですが。
そこから一作品選ぶのは難航しましたが、やっぱりこれでしょうと。漫画で宇宙そのものを描いたんですから。
富樫義博 レベルE
悩んだけど、これ。
オムニバスと言ってもいいくらいにそれぞれの話がつながらない、一話毎に舞台も登場人物も全く違う形態の作品。つまりこれは作者が思いついたことを思いついた順に書けたということで。テーマである宇宙人も「何でもアリ」な設定を生かせたわけですし。
ジャンプ連載時は月イチ連載とかでしたっけ。もうこれくらい自由にしてあげないとマンガ書けないのかなこの人は。
鳥山明 Dr.スランプ
この人にはもっともっと田舎ギャグマンガを書いて欲しいと思います。ドラゴンボールの次に書いた「COWA!」でまたその路線に戻ってくれたと思ったらすぐ打ち切られちゃうんだもの。
永井豪 デビルマン
ネタバレがいやなので何も書かない。未読の人は一度どうぞ。
中崎タツヤ じみへん
脱力系と紹介されることが多いと思いますが、僕は「屁理屈系」と読んでます。15コマ漫画。
・福本信行 銀と金
まだテンポがいい頃の福本。あれもこれもと詰め込んでなおハズレなし。
・藤子・F・不二夫 藤子・F・不二夫SF短編集
企画趣旨に反する選択かもしれませんが、全部好きなんです。これが今の自分を形成したんです。
・藤子不二夫(A) まんが道
「マンガのマンガ」をもう一つ。
星里もちる りびんぐゲーム
まだ目を真っ黒に描いてない頃の星里が好きです。
みずしな孝之 幕張サボテンキャンパス
の、単行本に収録された旅マンガを。本編は別に。
嶺岸信明・土谷ガロン オールド・ボーイ
マンガ喫茶で読み始めて気が付いたら終電逃したのでそのまま徹夜で読破。そういう作品であります。
室山まゆみ あさりちゃん
いつ読んでも、どこから読んでも面白いというのは大変な価値だと思います。
モンキー・パンチ ルパン三世
原作のルパンはアニメと比べてだいぶアウトローですが、同時にとてもスタイリッシュ。
山本直樹 ありがとう
「ビリーバース」と迷ったんですが。こっちで。
これもコドモに読ませたくないマンガ。家庭崩壊とはこういうものなのか。ラストの救いのない救いが印象的。
ゆうきまさみ 機動警察パトレイバー
リアルな、リアルなロボットアニメ。主人公は公務員ですから。
話がゆっくりとしか進まないのはゆうき作品全てに言えることですが、それが心地いいんですよ。
ゆでたまご キン肉マン
の、初期の頃。恐竜と戦ってる方。ちゃんとギャグマンガになってるところまで。
レスラーになってからがつまらないというより、みんな忘れがちな「ヒーローとしての『キン肉マン』」を評価したいのです。
吉田戦車 いじめてくん
ギャグの中に悲しみを含むこの作品を選びました。

数えたら50も行ってないでやんの。
後から「あれも入れておけばよかったー」って思うんでしょうけど、キリないんで今回はこれで。