5p外しは妙味じゃないだろう そして黄金戻しの有効性

近代麻雀 2009年 8/1号 [雑誌]

近代麻雀 2009年 8/1号 [雑誌]

近代麻雀15日発売号での「ゴロ」から牌姿を引用。

二萬三萬四萬五萬六萬七萬五索七索五筒五筒六筒七筒八筒 ツモ八萬 ドラ一萬

後ろで観戦している主人公が「五索切りか五筒を1枚を外すってのも妙味」と呟く。ツモ切りする打ち手を「トウシロさん」扱いしながら。

しかし、いやあこれ、打五索はまだしも打五筒だけはないだろうよ。

二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬五索七索五筒六筒七筒八筒 ドラ一萬

三色が確定するのは八萬八筒ツモのときだけど、ツモ八筒はもともと三色を確定させる牌だったわけだから結局八萬は切ることになる。そしてツモ八萬は単に「2度同じ牌をツモって頭にする」だけだ。ならその頭候補はなんだっていい。ということは五筒だっていいはずだ。そう、これ最初の形だってツモ五筒八筒で立派な三色テンパイになるのだ。
もうひとつだけ打五筒の利点を考えるとするなら、六索ツモったときに高め三色の三門待ちリーチを打てるということか。でもそれって上がり逃しでしょ。そんなに三色目指したいって言うんなら、最初の形のまま六索ツモったとしても五筒でも切ってフリテンリーチすりゃいいじゃんか。

さて、一方の打五索はテンパイからいわゆる「黄金の一向聴」へ戻す形である。これを「黄金戻し」呼ぶ*1

二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬七索五筒五筒六筒七筒八筒 ドラ一萬

一通でなくても両面以上のテンパイになりやすい、確かに妙味と言っていいだろう。ただテンパイ崩してまでやることかと言われると、ねえ。

ではこの黄金戻し、どれくらいならするべきなんだろうか。もともとのテンパイがどの程度のものだったら崩してもいいんだろうか。

例1
一萬一萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬三筒四筒五筒五索七索 ツモ五索 ドラ八筒

もともと一手変わりで三色になるテンパイのところにもうひとつの頭候補をツモ。いったんシャボに構えればツモ二萬九萬で一通への手変わりも見える。これくらいならやってもいいか。

例2
一萬二萬三萬五萬七萬八萬九萬四筒四筒四筒七筒八筒九筒 ツモ九索 ドラ二萬

五萬四索へのくっつきを待っていたら三色の芽が。打四筒で黄金になるけど、受けが大きく狭まり、待ちも悪くなりやすい。ツモが九索でなく七索くらいなら戻してもいいか?

例3
一萬二萬三萬四萬五萬六萬七萬七萬四筒五筒六筒五索七索 ツモ八萬 ドラ四筒
一萬二萬三萬四萬五萬六萬七萬七萬四筒五筒六筒六索八索 ツモ八萬 ドラ四筒

上は七索を、下は八索を外せば黄金戻し。ただ上は「ゴロ」の牌姿のように、三色をテンパイしたときにフリテンになる可能性がある。そこまでして確定もしない三色を追うべきだろうか?

*1:今日から