完全イーシャンテンの分類と推移
面子2つ + 雀頭 + 両面ターツ + L字*1のイーシャンテンを、俗に「完全イーシャンテン」と呼ぶ。
完全イーシャンテン
さて、この雀頭と両面にあたる4枚の関係についてはこの用語を世間に広めた「オバカミーコ」でも言及されていない。雀頭と両面が重なることも、横につながることもあるはずだ。
なんだかテトリスみたいな話だが、雀頭と両面が縦に重なるときその4枚を縦長L字、横にくっつくときその4枚を横長L字と呼ぶ。
縦長L字
横長L字
完全イーシャンテンの「雀頭」と「両面」にあたる4枚が縦長L字であるとき、この手を縦長完全と呼ぶ。同様に、4枚が横長L字であるときは横長完全と呼ぶ。「完全」は「完全イーシャンテン」の略である。
縦長完全 (面子 + 面子 + 縦長L字 + L字)
横長完全 (面子 + 面子 + 横長L字 + L字)
さてこの二種類の完全イーシャンテン、どちらが有利なんだろうか。
つまり「面子 + 縦長L字 + 横長L字 + L字」の14枚から打牌を選ぶとき、どちらの完全イーシャンテンに取るべきだろうか、という問題である。
面子 + 縦長L字 + 横長L字 + L字
打で縦長完全に、
打で横長完全になる。
縦長に取れば順子が、横長に取れば刻子がそれぞれ確定される。もう一つの面子が順子であれば縦長に取ることで平和を狙えるというメリットがある。逆に横長は三暗刻を狙うとき選択するべきか。あるいは一盃口か。
と、ここまで書いて気がついた。ここから打っていうのはないだろうか。
面子 + 縦長L字 + 横長L字 + 両面
へのくっつきとの重なりを逃すのは痛いが、その代わりとの両方をケアできる。
3つの両面によるチーテン受けすべてを残せるのはなかなか魅力じゃないだろうか。
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*1:両面ターツのどちらかの牌をもう一枚持った三枚形。223とか677とか。